『Episodio1926』のおすすめポイント
- “続編”という位置付けに納得の、濃いストーリー
- マフィアへの風当たりが強くなる“1926年”
- 新システム「ARIA」で、前作を“彼目線”で
- 前作同様に、“選択”で大きく変わる未来
- 個性豊かな“新キャラクター”たち(立ち絵があるキャラクターだけでも8人)
『Episodio1926』は2作目(続編)なので、「まだ『ピオフィオーレの晩鐘』に触れたことがない」という方は、1作目『ricordo』から遊ぶのがおすすめです!
【関連記事】:ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo- をおすすめします!【Switch/スマホ】
※ 厳密には『ricordo』はSwitch/スマホ版のタイトルで、PS Vita版は『無印』と区別されますが、本記事では総称して『ricordo』や「1作目」と表記しています。(『無印』と『ricordo』の違いについてはこちら)
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はじめに
本記事では、ゲームシステムやおすすめ攻略順を先に紹介しています。
クリア後で「ほかの人の感想を聞いてみたい」「好きな気持ちを共有したい」という気持ちからこの記事を訪れてくださった方は、前半をスキップされると読みやすいと思います。
『ricordo』から『Episodio1926』へ
これを聞いて/見ておくと『Episodio1926』がより楽しめる、そんな2つのストーリーを紹介します!
どちらも大団円ルート上のお話です。
※ これらの話を知らないと『Episodio1926』が分からないということは全くないのでご安心ください。
ドラマCD『Mascherata di mezzanotte』
- 1926年4月に起こった事件
- 解決のために3組織が手を取り合う
イベントDVD『Vacanza Burlone』
- 1926年8月「サン・ロレンツォの夜」が舞台の朗読劇
- 『Episodio1926』個別ルートの“導入”のような台詞も
『ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-』とは?
オトメイトの恋愛ゲーム。『ピオフィオーレの晩鐘 -ricordo-』の続編。
Switch版・スマホ版 の違い
Switch版 = スマホ版
『ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-』は、2020年にNintendo Switchソフトとして発売され、2022年にはスマートフォンアプリでも配信されています。
スマホ版でも、Switch版と同じ内容を楽しむことができます。
製品情報
Nintendo Switch版
タイトル | ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926- |
対応機種 | Nintendo Switch Nintendo Switch Lite |
ジャンル | 女性向け恋愛ADV |
発売日 | 2020.11.12 |
CERO | 「D」(17才以上対象) |
スマートフォン版
ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-
IDEA FACTORY CO., LTD.posted withアプリーチ
タイトル | ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926- for iOS & Android |
対応OS | iOS 10.0以上 / Android 7.0以上 ※日本国内で販売されている端末のみ |
ジャンル | 女性向け恋愛AVG |
配信日 | 2022.07.14 |
今作からのシステム
ストーリーは三本柱
【BURLONE】 ダンテルート / ギルバートルート / 楊ルート / ニコラルート / オルロックルート
【ALTERNATIVA】= 大団円ルート
【HENRI】= アンリルート
上記のように 7つのルートがある、というイメージです。
- Episodio 1926 -BURLONE-
前作の各キャラクターのルートのBESTエンド後を描いた、5つのストーリー。
舞台は、第一次世界大戦直後の南イタリア『ブルローネ』。
この街を支配するのは、ブルローネマフィアと呼ばれる3つの組織。1925年、秋。
ブルローネで起こった事件は終息を迎え、
主人公『リリアーナ』も束の間、平和な日々を過ごしていた。――そして翌年、1926年。
ブルローネマフィアたちと事件を乗り越え、恋人同士となった主人公は
再び非日常へと巻き込まれていく。時代の向かい風を受けるマフィアたちに待ち受ける困難とは――
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
- Episodio 1926 -ALTERNATIVA-
前作の『FINALE』ルートの、大団円エンド後を描いたストーリー。
1925年の事件は、その黒幕の死を確認できないまま終えた。
翌1926年。
ブルローネは一時、平穏を得ていたように思えたが……。政府と教国の思惑。
そして、新たな敵の存在に翻弄されるブルローネマフィアたち。
彼らは再び手を取り合い、事態の解決に動くこととなる。その鍵となる存在として、再び主人公は彼らと行動を共にすることに――
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
- Episodio 1926 -HENRI-
前作の『FINALE』ルートの、アンリエンド後を描いたストーリー。
1925年の事件が終焉を迎えた後。
ブルローネを抜け出し、フランスで穏やかに暮らしていたふたりだったが、
とある事件を発端に、再びブルローネへと赴くことに。これは、想い合うふたりが恋人になるまでを描いた物語。
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
8人の新キャラクター
???(CV. 興津和幸さん)
テオ(CV. 中島ヨシキさん)
袁 ー ユエン ー(CV. 津田健次郎さん)
睿 ー ルイ ー(CV. 濱健人さん)
ユージーン(CV. 咲野俊介さん)
ラウル・ギルランダイオ(CV. 北山恭祐さん)
ヨハン・シュタイナー(CV. 深町寿成さん)
ジャック・エイヴァリー(CV. 川上晃二さん)
立ち絵など、詳しく知りたい方は、公式サイトをチェックしてみてください!
個別ルートのエンドは2種類
個別ルートといえる BURLONE、HENRI の6つの物語には、それぞれ、TRUE、BAD、2種類のエンドがあります。途中の細かなバッドエンド(ゲームオーバー)が複数あるのは前作と同様です。
ALTERNATIVAには、6種類のエンドがあります。
新システム「ARIA」
前作にあった「MSシステム」(Meanwhile Story。左上に表示されるアレです)は今作にも引き継がれていますが、新しいシステムとして「ARIA」があります。
個別ルート内でキーワード(「隠れ家」「贈り物」等)に出会うと、前作のシーンを攻略キャラクター視点で描いたショートストーリーを読むことができるシステムです。
MSシステム = ほかのキャラクターの状況を見ることができる
ARIA = 前作をキャラクター視点で振り返る
特に難しい操作は必要なく、キーワードを拾うとわかりやすく音も鳴るので、ルートを進めていけば読むことができます。
イベントCG(スチル)が「ギャラリー」で何度でも見られるように、このARIAもキャラクターごとの一覧に集められていくので、好きなタイミングで読むことができます!
システム的にはほかにも、
- フローチャートで分岐がわかりやすい(ALTERNATIVA)
- 好感度が数値で確認できるようになった(HENRI・BURLONE)
- イベントCGへのキャラクターのコメントが長くなった
といった、嬉しいポイントがありました!
おすすめ攻略順
公式さんからは、
ギルバート→オルロック→ニコラ→楊→ダンテ
ALTERNATIVA&アンリはお好きなところに挟んで
強いて推奨順をあげるとしたらこの順番ですが、「推しから遊ぶもよし、推しを取っておくもよし。皆様それぞれのプレイスタイルで」とのことでした。
※ 引用元:スタッフブログ Episodio48(http://blog.otomate.jp/piofiore/article/2020/1110-4470.php)
私からの補足として、
今作は前作と比べても凄惨なシーンが多いので(※)、後味を考えると、以下のルートは最後にはしないほうがいい と思います。
- ALTERNATIVA(ルート解放条件的に、一番最後にはならないと思いますが。)
起こる事件がかなり猟奇的です。MSシステムをひらくのが嫌だなと思ったこともしばしば。
大団円ルートの位置付けなので、1周したあとに残りのエンドを最後にとっておく、というのはアリだと思います。 - アンリルートのBADエンド
Chapter1の事件もかなり惨いです。
※ 血を見る展開が多いのは前作からですが、今作(特に上記2ルート)では怖さや気持ち悪さといった部分が強くなっています。また、血の演出もパワーアップしていたように感じました…。
それを踏まえても『Episodio1926』が好きでおすすめなことに変わりはないのですが、私自身、もう一度は読めないと思いスキップしているシーンがいくつかあるので、先に注意事項として書かせていただきました。
基本的な部分の紹介が長くなりましたが、ここからは推奨順をもとに
ALTERNATIVA→HENRI→BURLONE(ギルバート→オルロック→ニコラ→楊→ダンテ)
の順で、各ルートの紹介&感想を書いていきます!
ネタバレを避けて書いていますが、ルートの雰囲気は伝わってしまうと思います。また、1作目『ricordo』のネタバレは含まれています。
- (購入を迷っていて)良かったところを詳しく知りたい
- (クリア後で)感想を読んでみたい
という方のみ、【+(感想)】をひらいてお進みください。
【ALTERNATIVA】
前作の『FINALE』ルートの、大団円エンド後を描いたストーリー。
「……もしもファントムが、
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
あの人なら……
止めたいって思う」
協定関係を続けながら、1926年の秋を迎えたブルローネマフィアたち。
そこに現れた「ファントム(“亡霊”)」と名乗る敵。
【ALTERNATIVA】のおすすめポイント
- 全員が活躍するワクワク感。前作からのサブキャラクターたちも勢揃い
- メインキャラクター5人の“新情報”が散りばめられている
前作の『FINALE』ルートの先の物語、ということで、ダンテ、ギルバート、楊、ニコラ、オルロック が生きている嬉しさを一番に感じたルートでした。
攻略順の話でも触れたように、事件がとにかく凄惨なのですが…。その分、事態を解決するために動くマフィアたちのかっこよさは際立っています。
前作からのサブキャラクターたちにも、日常のエピソードがあったり、活躍するシーンがあったり。個人的には、楊ルートでは見られない、楊とリーの、首領と次席としてのやりとりを見られたのが特に嬉しかったです。
3組織が協定を結んでから時間が経っていることもあり、5人の少し柔らかいやりとりも多く楽しめて、大団円ルートがあって良かったと心から思いました。
また、この【ALTERNATIVA】は細かい分岐が多く、気になるキャラクターと一緒に過ごせる時間が、前作のFINALEルートよりも増えています。(分岐はフローチャートを確認しながら進められるので、攻略は簡単です!)
5人それぞれと過ごす時間の中に、苦手なもの、昔の話、意外な一面 など、新しい情報が散りばめられていて。
「このエンドから始まる新しい個別ルートが読んでみたい」そんな気持ちが残る、恋人から始まる【BURLONE】とはまた違った、5人とリリィの距離も素敵なルートでした。
【HENRI】
前作の『FINALE』ルートの、アンリエンド後を描いたストーリー。
アンリ・ランベール(CV. 立花慎之介さん)
「君はいつも私の思い通りにならない。
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
……最初に出逢った頃から、ずっと」
ある事件をきっかけに、ブルローネに戻ることになったアンリとリリアーナ。
犯人と、そしてアンリの存在を見逃せるはずはないマフィアたちと、対峙する。
アンリルートのおすすめポイント
- アンリの有能さが際立つ
- ふたりが結ばれるまでの過程が繊細に描かれている
こちらも前作の『FINALE』ルートの先の物語。“ふたりが恋人になるまで”を中心に、【ALTERNATIVA】と共通する部分もあり、前作の掘り下げもあり、“ if (もしも) の大団円ルート”という印象のストーリーでした。
その中で、さすが前作でブルローネマフィアたちを陥れた存在だなと納得してしまうような、“アンリのすごさ”を存分に楽しめます。
人の心を操るのに長けている、といったところは前作でも表現されていましたが、優秀なだけでなく、常に冷静で、行動力もあって。味方側から見ることで前作以上に有能さが際立っていて、あの“敵”を相手に最悪の展開を避けられるのは、アンリがいるからこそだなと。
リリアーナに対しても、遠慮や不安にすぐ気づいて声を掛けてくれるところや、声に表れる柔らかさや温かさが素敵ですが、常に先を見ているアンリだからこそ“表には出さない想い”があるので、MSやARIAは必見です。(MS:前作からのシステム。左上に表示されるアレです。/ARIA:今作のシステム。詳しくはこちら)
また、【ALTERNATIVA】同様にメインの5人も登場するルートですが、アンリの存在によって、【ALTERNATIVA】以上に5人の魅力が引き出されているように感じました。特に、ニコラが好きな方には読んでほしいシーンが盛り沢山です。
【BURLONE】
前作の各キャラクターのルートのBESTエンド後を描いた、5つのストーリー。
『ricordo』BESTエンド時点での生存キャラクター
ルートごとにまとめています。
本人と主人公以外の メインキャラクター4人、サブキャラクター14人 についてです。
生存キャラクターに色を付けています。
【ダンテルート】
ギルバート・楊・ニコラ・オルロック
レオ・ジュリア・オリヴァー・リー・ラン・フェイ・エミリオ・ロズベルグ卿・マルコ・ロベルト・ルカ・エレナ・ソフィア・ディレットーレ
【ギルバートルート】
ダンテ・楊・ニコラ・オルロック
レオ・ジュリア・オリヴァー・リー・ラン・フェイ・エミリオ・ロズベルグ卿・マルコ・ロベルト・ルカ・エレナ・ソフィア・ディレットーレ
【楊ルート】
ダンテ・ギルバート・ニコラ・オルロック
レオ・ジュリア・オリヴァー・リー・ラン・フェイ・エミリオ・ロズベルグ卿・マルコ・ロベルト・ルカ・エレナ・ソフィア・ディレットーレ
【ニコラルート】
ダンテ・ギルバート・楊・オルロック
レオ・ジュリア・オリヴァー・リー・ラン・フェイ・エミリオ・ロズベルグ卿・マルコ・ロベルト・ルカ・エレナ・ソフィア・ディレットーレ
【オルロックルート】
ダンテ・ギルバート・楊・ニコラ
レオ・ジュリア・オリヴァー・リー・ラン・フェイ・エミリオ・ロズベルグ卿・マルコ・ロベルト・ルカ・エレナ・ソフィア・ディレットーレ
参考書籍:『B's-LOG 2020年12月号』
私の記憶だけでは不安だったので、『ricordo』を再確認しつつ、『B's-LOG』で答え合わせをさせていただきました。
数年前の号ですが、電子書籍版もあり、表紙が『ピオフィオーレ』で、6人の書き下ろしショートストーリーも読めるので、興味がある方はチェックしてみてください!
前作をクリアしてから時間が経っている、という方には、『ricordo』の「Prologo 1926」(BESTエンド後のエピソード)を再プレイしてから始めるのもおすすめです!
ギルバート・レッドフォード(CV. 森久保祥太郎さん)
「シニョリーナ。
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
あんたの時間を──少しでいい、
あんたに心を奪われた
憐れな男に与えてくれ」
3組織の協定のもと、平和が訪れたかに見えたブルローネ。
ヴィスコンティは禁酒法下のシカゴマフィアとの取引など、未来への準備を進めていたが…。
ギルバートルートのおすすめポイント
- ギルバートらしさと、これまでは見せなかった一面
- BURLONE編で唯一協定のもとに3組織が存続しているルート
冒頭のムービー(※)から、ギルバートらしいかっこよさが溢れていて、それだけでぐっとルートへ引き込まれました。(※:今作では個別ルートそれぞれに、映画のような演出のオープニングムービーがあります。)
【ALTERNATIVA】や【HENRI】同様、3組織の協定が続いているルートですが、“大団円”とは違った少しピリッとした空気がこのルートでは感じられます。
そんな個別ルートの空気感を思い出していく中で、ニコラだけがいないという事実がストーリーの端々で感じられ、悲しくなることも…。(このままだとほぼ全てのルートの感想で、誰かがいない悲しさを語ってしまいそうなので、今回だけにとどめておきます。)
前作で楊やニコラよりも年下なことに驚いた記憶がある、“大人の余裕”と表現したくなるかっこよさが印象的だったギルバートですが、今作ではそんなギルバートの葛藤や弱さが垣間見えます。ほかにも、かわいい面なども。
それでもやっぱり、自信のあるかっこよさはさすがギルバートで、ブルローネに持ち込まれる数々の厄介ごとを、戦闘だけでなく、度胸や頭の良さで解決していく姿に魅せられる、そんなストーリーでした。
オルロック(CV. 豊永利行さん)
「……あなたのことが、
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
大好きだから。
一緒には、行けない」
オルロックの静養も兼ねて、教国で穏やかな時間を過ごしていた2人。
そんな中、オルロックは使徒としての任務でブルローネに戻ることを命じられ…。
オルロックルートのおすすめポイント
- 悩み続けて出した答え。オルロックの覚悟
- 前作にはなかった展開
前作では、周りがみんな敵になっていき、何を選んでも失われるものが大きく、断トツにシビアだった印象のオルロックルート。
今作にはそんな前作にはなかった“ある展開”があり、それが個人的にとても嬉しかったです。そのストーリー展開のおかげで、重さがありながらも、温かいシーンやふふっと笑えるシーンもあって、前作とは少し違った雰囲気も楽しめました。
ほかのルートでも少しずつ前作からの変化が見られるオルロックですが、やはりこのルートでの変化が一番大きく、話し方に意志が感じられたり、柔らかい表情が増えていたりと、かわいさはもちろん、頼もしさやかっこよさを感じることも多かったです。
前作で背負うものの重さが描かれた先で、それを背負ってどう生きていくのか、そんな未来への想いが描かれたストーリーでした。
ニコラ・フランチェスカ(CV. 木村良平さん)
「僕は後悔していない。
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
……君を助けるためなら、誰だろうと。
何度だって、僕は殺すよ」
老鼠が壊滅し、ファルツォーネとヴィスコンティの関係は良好なブルローネ。
リリィは教国の聖職者から、自分は「鍵の乙女」という存在だと聞かされる。
ニコラルートのおすすめポイント
- 運命や使命に対するニコラらしい答え
- 『ricordo』→『Episodio1926』でひとつの物語
『Episodio1926』ですべてが繋がるニコラ。ルートとしても、キャラクターとしても、今作を読むことでわかることや完結することが多かったように思います。前作での行動の理由が見えてきたり、前作の選択が今作で起こることにつながっていたり。
さまざまな思惑が絡む『Episodio1926』のなかでも、ニコラルートは特に目まぐるしく事件が起きていた印象ですが、全部に的確な対処をしていく姿はさすがでした。
リリィに対しては常に優しさや甘さに溢れているのですが、“大切だからこそ伝えられないこと”があり、それを明かすシーンでの、言葉選びや声音がすごく素敵でした。
アンダーボスとしての優秀さが存分に発揮され、リリィとの恋についての掘り下げがあり、ファルツォーネの未来のための行動はニコラにしかできないような手段で、ニコラの魅力がたっぷり詰まったストーリーでした。
楊(CV. 岡本信彦さん)
「……おまえが
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
もっと俺を構いさえすれば、
余所に遊びを求めずに
済むかもしれんぞ?」
ファルツォーネとヴィスコンティが壊滅したブルローネ。
老鼠には六凰会からロンドン行きの指令が出ていたが…?
楊ルートのおすすめポイント
- 楊にとってのリリィとは
- 強すぎる敵との因縁の対決
前作でも今作でも、ほかのルートとはガラリと雰囲気が変わるシナリオに引き込まれ、一気に読み終えている気がします。
楊 vs ○○(※)、凄まじかったです。(※ 文字数は関係ありません)
そして、楊がリリィをどう想っているかが見えてきたときの破壊力が本当にすごく…。“教会の裏庭のシーン”と言えば、クリア後の方には伝わるはず…!
そんな楊の想いはもちろん、リリィの考え方や、ランやフェイとリリィの関係からも、リリィが老鼠で過ごしてきた時間が感じられて、続編らしい“これまでの積み重ねがあるからこそグッとくるシーン”が多かったように思います。
前作のBESTエンドで、“恋人”と表現するのはなんだか違うように感じていた楊とリリィの関係。その答えがもらえるようなストーリーでした。
ダンテ・ファルツォーネ(CV. 石川界人さん)
「グラッツィエ。
引用元:公式サイト(https://www.otomate.jp/piofiore/1926/)
俺のことを想ってくれた、
おまえの気持ちがうれしい」
老鼠が壊滅し、ファルツォーネとヴィスコンティの関係は良好なブルローネ。
しかし時代の風当たりはマフィアに厳しいものになってきていて…。
ダンテルートのおすすめポイント
- カポとしてのダンテのかっこよさ
- 「鍵の乙女」の“運命”の決着
公式さんの攻略推奨順では一番最後のダンテルート。
“運命”のふたりのルートだからこそ描ける展開といいますか、深く関わってくるキャラクターたちとその掘り下げが印象的でした。
また、1926年という時代の情勢が多く盛り込まれた『Episodio1926』のなかでも、このルートは特に“この時代にマフィアとしてどういう選択をするか”が描かれていました。
マフィアとしての凛としたかっこよさに対して、カポとして振る舞う必要がないときの柔らかい雰囲気が引き立っていて、厳しさや優しさ、かっこよさや可愛さ、すべてを併せ持つダンテの魅力を改めて感じました。
「鍵の乙女」をとりまく運命、時代に抗うマフィアの姿、そんなピオフィオーレ全体と今作『Episodio1926』のメインテーマともいえる部分が詰まったストーリーでした。
おわりに
この先のさらなる展開(もう一度続編でも、ファンディスクでも!)を願いつつ、今回の記事はここまでにします。この記事が、『ピオフィオーレの晩鐘』が好きな方のお役に少しでも立てるものになっていたら嬉しいです。
クリア後の方は、もう少しスクロールしていただくと『Episodio1926』の先を描いたドラマCDも紹介しているので、ご興味があればぜひ。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!
『Episodio1926』から“1927年”へ
ドラマCD『Grazie di cuore』
- 【ALTERNATIVA】大団円エンド後
- 主人公に5人からの「ありがとう」を
Character Drama CD
- 【BURLONE】【HENRI】TRUEエンド後
- 6人それぞれのシークレットエピローグ
Vol.2以降の検索はこちらから:【Amazon】【楽天市場】【Yahoo!ショッピング】