望月麻衣さんの『満月珈琲店の星詠み』(文春文庫) / 画・桜田千尋さん
どんなストーリー?
満月の夜にだけ開店するというトレーラーカフェ『満月珈琲店』。マスターも店員も猫というその不思議な珈琲店は、月や星をモチーフにしたとっておきのスイーツやドリンクとマスターの「占星術」で、お客さんを癒やしてくれる。
占星術をモチーフにした、望月麻衣さんの新シリーズ。
続編は2冊出ていて、最新刊は2021年12月に発売された『満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~』となっています。
本の一番はじめに並んでいるスイーツとドリンクのイラストが本当に綺麗です。幻想的で、しかもすごく美味しそうで。
『満月珈琲店』のイラストをたっぷり楽しみたいという方にはイラスト集(この記事後半で関連作品を紹介しています)がおすすめです。
各章の主人公は悩みを抱える人々ですが、章ごとに登場する猫の店員たちも個性豊かで。スイーツや占星術に惹かれる気持ちに加えて、この猫たちに会ってみたいという気持ちにもなりました。
私は占いに関するものにあまりピンと来た経験がなかったのですが、この本で描かれる星詠みにはなるほどと思える話が多く、西洋占星術に興味が湧きました。
読み進めると見えてくる各章のつながりに、温かな気持ちになれる1冊です。物語から占星術に触れてみたい、という方にもおすすめです。
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